現行のバーレーン王国憲法は、2002年2月14日に施行されたものです。1973年に発布された旧憲法との大きな違いは、国家の体制が首長国から王国になったこと、これに伴い国家元首が首長から国王になったこと、さらに民主主義に立脚したより広範な政治参加を国民に求めるため、立法府が、任命による一院制から、選挙による国民代表により成る代議院を加えた二院制へと拡大強化されたことです。
新憲法は、現在のハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王のイニシアチブによって導入されました。ハマド国王は、1999年3月に首長に就任して以来、国家の近代化と民主化を主導してきました。
就任後ハマド首長(当時)は、最高国民委員会を設置し、国家の近代化と民主化の規範とすべき文書の作成を命じました。2000年12月、委員会は国民行動憲章の草案を完成、ハマド首長(当時)に提出します。2001年2月、国民行動憲章草案は、国民投票にかけられました。選挙権のある、21歳以上のバーレーン国籍の男女の投票率は90%、うち98.4%の賛成をもって、国民行動憲章は採択されました。
この国民行動憲章をもとに、現在のバーレーン王国憲法は策定されたのです。
またバーレーンの憲法は、旧憲法以来、侵略戦争を禁じています。